作業の前にすることは?

 パソコンで何かを作成しようと考えた場合、いきなりパソコンに向かって作業をする方が多いが、とても非合理的な方法である。
パソコン操作技術を十分に習熟し、必要作業に慣れた、ある程度の技術を持つ方ならそれでもいい。が、目的や仕上がり成果物が明確でない場合は、先ずそれをはっきりしてから手順通りに進めるのが良い。

 

目 的 使用目的をはっきりし、公用(職務)か私用か

    私用の場合でも、他人に見せる(渡す)ものか、自分用か

 

成果物について

 記憶媒体(HDD、USBメモリスティック、SDカードなど)

 用 紙 (紙質・色とサイズ A-4、B-5、はがき、ラベルなど)

 印 刷 (紙質とサイズ 必ず試し印刷する用紙も準備する)

 内 容 (文章、写真や挿絵つき文章、写真、イラストなど)

 

使用ソフトについて

 Word、Excel、Powerpoint、画像・動画編集ソフト、PDF作成ソフト、

 その他

 

 これらのものをしっかり決め、事前準備ができてから作業をスタートすることが肝心である。

ここではその中でもドキュメント(書類)の作成についてまとめてみることにする。

 

1.使用ソフトの選択

2.サイズの選択

  初めに仕上がりサイズの決定(A-4、B-5、はがき、その他)

3.[余白の設定]

  ホチキスやバインダーで綴じるのか、糊製本か、不要なのか

  標準、広目、狭目、オリジナル(ユーザー設定)

4.[ページ設定]

  用紙方向、縦書き、横書き、斜め書き

  罫線の要否(原稿用紙指定も含む)、行数指定の要否

  1行の文字数指定の要否、編集途中でも可能であるが可能な限り
  判っているものは設定しておく

  フォントの指定(これにより、上記の設定も変わってくるし、
  指定行数があればそれなりの工夫も必要になる)

5.写真や挿絵

  これらは予め挿入場所を想定して加工しておく方よい

  もちろん、挿入時にサイズは自由に変更できるが、トリミング
  などは可能な限り先に済ませておくとよい

 

 余談だが、出来上がったものは、文章であれ、表であれ、画像であっても必ず印刷プレビューで確認し、余白やアレンジ(配置)を確認してから試し印刷をすることが大切である。それにより無駄な手間や時間を要せず、インクや用紙の節約にもなる。

特に写真やイラストはパソコンではきれいでも、プリントするとイメージが異なることが多いので試し印刷が必要になる。カメラで赤目補正をしないで撮影している場合など、事前にパソコンでしておくことも忘れないことが必要である。