行と列の操作

行と列

 Excel では、表計算ソフトという観点からその制御は重要な役割を果たしている。コツをつかめば、30分で覚えられるものだが、文章で読むとそう簡単には覚えられない。目の前でやって見せ、やってもらう方式ならそれもスムースにできる。そのようなことを意識して本講座では、トレーニング用のワークシートをこのページの下に準備した。

操作はマウスが主役

 トレーニングシートでは、すぐに手を出さずページの全部に目を通して頂きたい。やることが解ったら実践開始、下の示した画像をクリックすると、

ダウンロードページにジャンプするので、本講の題名と同じものをまずは準備して頂きたい。その通りに進めば実際に教室でマンツーマンで教わるレベルスピードでマスターできる。恐らく数10分で終わってしまうだろう。

では時計を見てスタート!

 

 ページの下でダウンロードできる
 ページの下でダウンロードできる

① マウスによる幅の変更

 アクティブセルが何処になっていても、

行番号または列番号の境目にマウスを移動させると、「|」(棒線)にクロスする形で両向き矢印が付いたマークが現れる。

マークをクリックしたまま、上下(行)又は左右(列)に境目を移動させれば、それぞれの幅が変更できる。

必ず、マークを確認して作業のこと。

 

② まとめて変更ができる

 

 複数の行や列を選択し、まとめて同じ幅に変更できる。その選択は、変更したい初めの行または列をクリックし、そのまま終わりの行または列までスライド(移動)して指を離す。その選択状態が保持されたまま、範囲内の任意の境目を上記のように変更して指を離せば、すべて同じ幅になる。

③ 数値指定も可能

 上記②の範囲選択の状態で右クリック、メニューの中にある「行の高さ」

「列の幅」をクリクすれば、現在の数値を白抜き表示したダイアログが現れるので、それを参考に数値を直接指定すればよい。

④ 裏ワザ的な早業変更 (データ、文字列の両方に有効)

 これは知っておかないと損をするワザ。必要な時に便利ワザとして、列幅不足の際に活用する。

例えば、標準状態のセルに計算式があり、結果がそのセル幅で表示できない場合、Excel にとっては予期しない災難で、止むを得ず、指数を使って表示する。試しに表示できないような「=123456756」と入力、[ENTER]を押してみて頂きたい。「5.63E+09」と表示される筈。場合によって「♯」が並んだ表示になることもある。この場合、データの末尾側の列の境目ダブルクリックすることで、セル内に収まる幅に自動的に調整してくれる。

複数の行に文字列があり、どれかが列幅不足ではみ出した場合同様、文字サイズや文字数が最大のものが入るように自動調整をしてくれる。

 

行や列の挿入・削除

 挿入位置又は範囲(複数の行や列)を選択し、右クリックから挿入・削除を選ぶ。注意したいのは、その場合、選択した行や列の直前のものの属性が反映されることである。属性とは、行や列の高さや幅、着色(塗りつぶし)や罫線の大きさ・種類・色などをいう。

 

行や列の非表示・再表示

 仕事をしていると、都合の悪いことは外部に出したくない場合も多い。

しかし、自分としてはとても重要な内容であることもある。例えば、見積書では単価×数量で金額を出す。技術仕様書でも社内では知っていても客先に出したくない重要データがある。例えば、見積書では原価がある。原価は隠し、原価×数量の結果は欄外に表記、そこには粗利益や粗利益率も表示できるようにすると、1枚のシートで原価表と見積書ができる。もちろん、簡単なマクロを組んだり、シートのコピーで同じブック内に原価と見積の複数のシートを設けることもできるが……。

そんな時、手抜きで作業で隠したいデータを非表示にして印刷すればよい。トレーニング用シートにあるように、隠したいデータ行や列を選択右クリックから非表示を選択する。再表示隠れたデータの両側を選択し、右クリックで再表示を選ぶだけである。

行と列の操作.xlsx
Microsoft Excel 19.0 KB