画像処理編

Exif ファイルについて

「Exif データ」とは…

 耳慣れない方もおられるだろうが、これは約10年前に某フィルム会社が提唱したデジタルカメラ用の画像ファイルの規格で、JEIDA(日本電子工業振興協会)によって標準化され、現在は各社のデジタルカメラに採用されている画像に付随したデータのことである。

一部は自分でも編集できるようになっている。ネット上にはその詳細を確認するビューワーソフト、編集・削除ソフトなども沢山ある。

   様々なデータが自動作成されている
   様々なデータが自動作成されている

Exif データは自動作成

最近の(と言ってもそんなに新しい話ではないが)デジカメラや携帯電話のカメラで撮影したデータには、「Exif」データが自動生成され保存されるようになっている。撮影が好むと好まざるに拘わらず自動的に作成される。

一度、撮ったままの画像(写真)のプロパティを開いてみると解る。右の画像のように、画像(イメージ)のプロパティはもちろん、カメラメーカーや機種、撮影データ、使用レンズ、画像の圧縮率など様々なデータが記録されている。



 

メリットとデメリットがある

これらの情報は上手に利用すればとても便利で、いちいち昔のフィルムカメラのように撮影情報をメモするも必要なく、且つ加工・編集する際にも役立つ情報である。

ところがご存じのように、新しいデジカメやスマホのようなデジタル機器では写真関連情報だけでなく、位置情報(緯度・経度・標高)のGPSデータやサムネイルの情報まで含まれており、専用のソフトなどで容易に確認できる。

既にお気づきのように、問題となるのが個人情報の漏洩である。以前問題になった芸能人の女性問題も簡単にアリバイが崩れた。また自宅で撮影した写真をブログ等に何気なく未加工のままアップした場合に、位置情報が含まれていることから自宅が特定されてしまう恐れがもあり、迂闊なことをブログで書くと家族構成などもすべて近所の噂話となり、個人情報のタレ流しになってしまう。

ただ、救われているのは、多くのHPやブログでは投稿の際のサイズ(この場合は容量的な)制限があり、何らかの加工をしている。その際に Exif 情報は大部分失われる。しかしソフトやその設定によっては保持されたままになっているので気をつけよう。あくまで自分で確認することである。

higjdy は10年以上も前から警告を発しているが、これから新しいデジタル機器を買われる方は、文明の利器も使いようでは自分に思わぬ不利な状況が降りかかることも覚悟しなけれならない。逆に警察も犯罪捜査に関しては、防犯カメラ同様、大いにその利点を活用しているのも事実である。